活用事例 Case Studies
2024年03月28日
適応コンソーシアム準備室(幹事: NEC): 防災効果シミュレーション技術をCOP28の展示に活用(日経の記事で紹介)
Gaia Visionの防災効果シミュレーション技術が、適応コンソーシアム準備室(幹事: NEC)によるCOP28での展示に活用されました。COP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)は、2023年11月30日~12月12日にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催され、本出展は環境省主催のジャパン・パビリオンにて行われました。また、本取り組みは、日本経済新聞の2024/1/16付記事「NEC、気象災害の被害予測 企業や自治体の対策後押し」でも紹介されました。
http://copjapan.env.go.jp/cop/cop28/exhibition/display/#nec
※COP28ジャパンパビリオンにおける適応コンソーシアム準備室の展示について
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC129IC0S3A211C2000000/
※日本経済新聞の2024/1/16付記事「NEC、気象災害の被害予測 企業や自治体の対策後押し」
■ Gaia Visionの技術紹介:防災効果シミュレーション技術
Gaia Visionは、東京大学生産技術研究所で開発されたグローバル河川氾濫モデルによる洪水シミュレーション技術をコア技術としているのに加え、それを応用した被害額推定や、洪水防御策の有無を変えることなどによる、防災施策の実施に伴う被害額の減額効果を評価する技術を有しています。
被害額推定の技術を活用することで、過去の特定の洪水イベントや将来予測される洪水において発生する資産の毀損などの被害を金額換算した形で推定・地図上に可視化することが可能です。また、堤防やダム、河道掘削といった防災施策・治水対策を実施した場合に、当該洪水における被害額がどの程度減少するかの推定・可視化も可能です。
■ 展示の概要:COP28ジャパン・パビリオンでの展示
COP28ジャパン・パビリオンでは、脱炭素化・気候変動適応に向けた日本の最先端の製品・サービスが紹介されました。その中で「気候変動に伴う適応ファイナンスを加速させるDX」と題したブースで適応コンソーシアム準備室(幹事:NEC)より、防災価値の可視化の事例等が展示されました。
「適応策プロジェクトの防災価値や環境価値を定量評価・可視化することで、投資家からも魅力的な経済価値(プレミアム)へ転換する仕組みを創り上げる」とされています。
出所:COP28ジャパン・パビリオン出展企業一覧、COP28ジャパン・パビリオン適応コンソーシアム資料
■ 日経記事の概要:「NEC、気象災害の被害予測 企業や自治体の対策後押し」
日経記事では、NECが異常気象による災害がもたらす被害や経済損失を予測するIT(情報技術)システムを開発していることが紹介されており、その中でGaia VisionとNECで作成した洪水による被害影響予測のイメージが引用されています。
近年増加傾向にある豪雨や台風などの激甚災害への対策の一部として、2025年からの稼働が目指されているNECの取り組みは市民生活や企業活動の基盤である道路や鉄道などのインフラ施設への被害を予測し、事業者や自治体が具体的な計画を立てられるよう支援する見込みです。また、本記事では防災情報システムの市場規模についても記事では言及しており、調査会社シード・プランニングによると国内市場規模は27年度に1533億円となり、21年比で5割増となる見込みです。
出所:記事「NEC、気象災害の被害予測 企業や自治体の対策後押し」
■ Climate Vision Lite(無償版)のご案内・お問い合わせ先
Gaia Visionでは、本シミュレーションの元となった洪水リスク分析プラットフォームの無償版、Climate Vision Liteを提供しています。世界中のハザードマップ(洪水リスクマップ)をシナリオ別(現在気候/4℃上昇シナリオ)に確認可能です。以下リンクの「新規登録」からメールアドレス等を登録することで、簡単に利用できます。
また、ご不明点やご相談事項などがございましたら、問合せフォームよりご連絡頂くか、まずは資料請求頂ければと思います。
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