お知らせ News

2025年01月10日

Gaia Visionが気候変動リスク分析プラットフォーム「Climate Vision」の新バージョン(Ver3.0)をリリース、洪水に加え高潮などのリスクにも対応

洪水/高潮/高温/強風の気候変動リスクのグローバル一元的な分析や、将来の年代別(社会経済シナリオ別)の分析機能、対策を加味した詳細財務影響評価機能を実現し、一部ハザードマップ機能を無償公開

■ Climate Vision:グローバル気候変動リスク分析プラットフォーム 

Climate Visionは、世界中の気候変動リスクを分析できるプラットフォームです。

近年、気象災害の激甚化やサステナビリティ開示基準(TCFD/CDP/ISSB/CSRD など)を背景に、企業は自社拠点やサプライヤー拠点における物理的リスク(洪水リスクなど)の評価や対策、情報開示がますます求められています。しかし、既存ツールには「グローバルに対応できない」/「解像度が粗すぎる」などの課題がありました。こうした中で、Climate Visionは、「世界中で高解像度に分析可能」「将来の温暖化シナリオ別に分析可能」「財務影響評価も可能」なツールとして、製造/物流/インフラ/不動産/金融など、様々な業種で利用されてきました。

参考)

 ■ 新バージョンのポイント:洪水に加え、高潮リスク等の気候変動リスクにも対応 

この度、Gaia Visionは企業のさらなる気候変動リスク対応ニーズを踏まえ、新たに「洪水リスクに加え、高潮等のリスクの統合」「時系列での分析機能」「リスク対策の加味などの詳細財務影響評価機能」を実現しました。 

1. 洪水リスクに加え、高潮等のリスクの統合

従来提供してきた洪水リスクに加え、高潮、高温、強風のリスクを統合的に分析可能となりました。これまで製造/不動産業などのユーザから、海岸沿いの拠点では河川洪水と高潮をあわせて一元的に評価したいとの声がありました。本バージョンでは、ユーザは拠点の住所を入力することで、自動的に各リスクの評価を行い、マップや数値情報で分析結果を得ることができます。 

2. 時系列での分析機能

 2030年、2050年といった年代ごとに分析できる機能です。従来より温度シナリオ(1.5°C上昇シナリオなど)ごとの将来気候シナリオ分析が可能でしたが、時系列でリスクを理解することで、より対策の意思決定やサステナビリティ情報開示に活用しやすくなります。時系列での分析結果は、社会経済シナリオ別(SSP1-2.6/SSP5-8.5等)に取得可能です(社会経済シナリオによって温室効果ガスの排出パスが異なり、洪水リスクなどの物理的リスクの変化も異なるため)

3. リスク対策の加味などの詳細財務影響評価機能

設備の高さや詳細な配置を加味して、財務影響(想定被害額)を評価できる機能です。これにより、例えば製造業のユーザは、重要設備の上層階移動などの対策をとった場合のリスク軽減効果を評価することができます。物理的リスク対策の定量的な目標設定とモニタリング、情報開示に有益です。

その他:UIなど

UIの刷新(複数ハザードマップの比較表示、重ね合わせ表示、CSVインポート機能改善、住所履歴保持など)により、一層使いやすくなりました。

 ■ グローバルハザードマップを一部無償公開 

Climate Visionは無償版を公開しており、アカウントを作成することで誰でもシナリオ別のグローバルハザードマップにアクセスできます。ぜひ以下リンクよりご利用ください。

https://climate-vision-atlas.gaia-vision.co.jp

  ※有償版では、より詳細なマップ表示や分析結果の取得が可能

この成果は、公益財団法人東京都中小企業振興公社の助成事業「新製品・新技術開発助成事業」において得られたものです。この場を借りて御礼申し上げます。

 ※ PR TIMESのリリース(内容同一):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000086949.html

ご不明点やご相談事項などがございましたら、問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。

問合せフォーム:https://www.gaia-vision.co.jp/contact/