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2022年09月06日

Gaia Visionは創業1周年を迎えました

株式会社Gaia Visionを創業して1年が経ちました。Gaia Visionの1年目は、洪水リスクの分析コンサルティングや気候リスク分析アプリケーション「Climate Vision」のローンチなどを実施してきました。メディア取材やイベント登壇などの機会にも多く恵まれ、気候科学を専門とする日本初の東大発ベンチャー企業として注目されていることを肌で感じることができました。

しかし、世界では気候変動による影響がさらに現れており、世界中で多くの被害が発生しています。12月:アメリカ中東部での竜巻、2月〜3月:オーストラリア南部での洪水、4月〜5月:インドやパキスタンでの猛暑・水不足、5月〜8月:ヨーロッパ南部を中心とした猛暑・水不足、5月〜8月:パキスタンでの多雨・洪水、6月:西日本での水不足、8月:日本の東北・北陸地域での洪水、8月:アメリカケンタッキー州での洪水… 気象が原因の災害を挙げればこの1年間だけでも切りがありません。IPCCの第6次評価報告書では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と結論づけられ、「人為起源の気候変動は、極端現象の頻度と強度の増加を伴い、自然と人間に対して、広範囲にわたる悪影響と、それに関連した損失と損害を、自然の気候変動の範囲を超えて引き起こしている」と警告されています。脱炭素による気候変動の緩和に世界中が協力して取り組んでいますが、激甚化・頻発化していく気象災害に対する適応も待ったなしの取り組みです。

私たちGaia Visionは、IPCCにも取り上げられるようなアカデミアの研究成果を元にしたソリューションを開発・展開し、これまで多くのお客様の気候変動への適応やサステナビリティの情報開示をご支援してきました。私たちの活動はまだ始まったばかりであり、世界で本当に必要とされている被害の削減や適応の取組に必要なデータと知識を、より早く・より多くの人へ届けるべく、研究開発と事業開発を進めています。それが持続可能で、レジリエンスの高い社会の創造につながると私たちは確信しています。

最先端の気候研究と誰もが使いやすいソフトウェアを通じて、Gaia Visionは新しいソリューションと価値を社会に提供し続けることで、ミッション「地球と社会を科学で見通し、人の持続可能な幸せを実現する」に取り組んでまいります。

これからのGaia Visionに、ぜひご期待ください。

株式会社Gaia Vision代表取締役社長
北 祐樹